1.技法について |
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■シルクスクリーン |
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金属や木製などの枠に張った絹やナイロンなどのフィルムに、感光剤などで図版を謄写します。直接絹や、ナイロンにマスキングの塗料を塗り制作することもあります。 シルクスクリーンは絵の具が紙の上に乗っている状態で作品となっているため、湿気などにより波打ちする事が多く、丸めたりすると絵の具が剥離する事もあるので、輸送、保存には注意が必要です。 |
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■リトグラフ |
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リトグラフは、表面を磨いた石灰石(石版)の上にクレヨンや油性の墨などで直接作画し、その上に酸性の液を塗って、作画した部分にだけインクが乗るように加工します。(リトグラフの原理は水と油が反発しあう性質を利用してする版画技法です。) 彫ったり削ったりする必要がなく、作家が直接自分の手で描けるのが特徴となっています。描いた線、面がそのまま版画になるので、多くの作家が手がけている技法です。 |
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■ミックスドメディア |
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版画でもいくつかの
技法を併用して制作された作品をミックスドメディアと呼びます。 |
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■アイリス |
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最新のデジタルカメラとスキャナー技術を駆使して作成される版画をジークレー版画といいます。そのうち、アイリス工房で制作されるものをアイリス(IRIS)と
呼びます。 |
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■キャンパスエディション |
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キャンバスエディションとは日本での呼び名で、ラッセンギャラリーではアイリス・オン・キャンバスと呼ばれる技法です。
アイリス・オン・キャンバスとはキャンバスにジークレー技法 (コンピュータのジェットプリンターで刷った版画)で刷り、
それに手彩色を加えた作品です。 |
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■木版 |
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文字通り木を彫って原版を作り、その木の彫られていない部分にインクを乗せて、紙に写す技法です。 |
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2.ED(エディションナンバー)について |
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作品の限定総部数を意味し、HC、EAなどの番外版画を除いて数えます。一般に作家は自分の制作したオリジナル版画にサインのほか、限定総部数を分母に、一連のエディションを分子に記入します。EDはアラビア数字やローマ数字で表されます。
また、一般的に全部摺り終わった後にサインとエディションを入れるので、最初に摺った作品が若い番号になるとは限りません。また、番号は作品の質とも関係ありません。 |
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■番外版画 |
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全ての摺り数の10%から15%程度ほど作られることが多く、HC、EAなどがあります。本来は世間に出回らないものですが、実際には、市場に出回ることもあります。限定部数入りの作品と同じ価格で芸術的価値も変わりません。 |
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■EA |
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フランス語のEpreuve
d'Artisteの略で、版画の作家保存分という意味です。英語ではArtist Proofといい、APと略します。 |
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■HC |
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フランス語のHors
Commerceの略で、非売品という意味です。作家によっては、このHCにも限定番号が付加され、番号を管理しています。 |